2010/05/30

アレクセイ・ヤグディン自伝「Overcome」を読んでみた

フィギュアスケートに興味を持ち始めたのはごく最近でして、3ヶ月くらい前でしょうか。バンクーバー五輪が終わったか終わらないかの時期。

ファッションつながりで仲良くさせていただいてるlove_chocolateさん(姐さん)に、プルシェンコさんの演技を見せられたのがきっかけでした。そりゃもう衝撃でしたよ。世の中にはいろいろな競技をする人がいますけど、これほど美しくドラマティックな表現で、感動を与えてくれる人はいないでしょう。今後も現れないんじゃないかな、というぐらいスゴい。

プル様の話をすると長くなってしまうのでこれくらいにしておきます。まぁ、こういった流れで私はフィギュアスケートを好きになりました。


で、プル様のライバルであるヤグ様の自伝本を、姐さんから貸してもらったので読んでみました。







正直な感想としては、全体的に「オレ様すげえ」的な文章が綴られていました(笑)。いや、まぁ実際にすごい人なんで文句はないんですけど。

読んでて一番印象的だったのは、長野五輪での出来事。ショートプログラムの後にインフルエンザにかかってしまい、思うように演技ができなかったヤグディン。

そもそもコーチとスケーターはチームであり、一組なのだ。うまく演技できた時はコーチが祝福し、失敗した時には励ましの言葉をかけてくれる。フリープログラムの後、ミーシンは僕の横に座り、一言も話さなかった。そしてスクリーンに得点が出始めた時、彼は立ち上がって、その場から立ち去ってしまった。とても落胆している僕を置き去りにして。僕はファンの手前、外見を何とか繕おうとしたが、心の中はいたたまれない思いで煮えくり返っていた。(『chapter4 ワールドタイトル』より)

これはまさにこのシーン。この動画の開始40秒付近です。
〜【ヤグディン】A Question Of Honour【プルシェンコ】〜
(新しいウィンドウが開くようになってます)


それまでも互いに衝突しあっていたけれど、これが決定的となりヤグディンはミーシンのもとを去り、タラソワのもとへ。ここからプルシェンコさんとの熾烈な戦いが始まるわけですね…。

一応フォローしておくと、常に「オレ様」だったわけではないようです。活躍の裏でかなり苦悩していたみたいですね。トップアスリートとなると皆そうなのでしょうけど。あとは生い立ちとかソ連・ロシア国内の厳しい情勢とか、フィギュアスケート界の様子とかを色々と知ることができてよかったです。


ということで今回は『プル様をより深く知るために、ライバルを知ってみました』というお話でした。
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